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秋という季節

あれだけうるさかった蝉の声はやみ

 

夜にはスズムシやコオロギが蝉から

引導を渡されたように鳴いている

 

目覚めの朝

物思いに耽る夜

ともに

 

肌寒い程の気温...

 

そう、秋である。

 

何故この季節はこうも感傷的になるのか?

 

その理由を考察してみた。

 

" ダウンローダーかけひ "

 

俺が中学2年の頃、家(一軒家)にはパソコンがなく、

Wi-fiもなかった。

 

つまりインターネットができなかったのだ。

 

"中2病"

 

そんな言葉があるように、中学2年は様々なものに目覚める時期...

 

主に分類すると

・ヤンキー

・オタク

・性

これらが挙げられるだろう。

 

俺はいじめられていた訳ではないが、ヤンキーを恐れて学校はあまり行きたくなかったし

 (ヤンキーがバイクの後ろに乗って登場しても先生が叱らないほどの学校。先生が蹴られているのも見たことがある。)

 

「かけひ、この中でどのキャラがタイプ?」

 

と、けいおん! のキャラたちを見せられても脳も心もフラットでしかなかった。

 

いや、それは嘘で本当はタイプを明かすのも恥ずかしかっただけである。

 

深夜アニメなんか起きてまで見てられなかった故、

俗に言うオタクにはなれなかった。

 

しかし、唯一「性」には目覚めていた。

 

そんなヘタレ少年が1人で川へエロ本探しの旅へ出かけることはしばしばあったのだ。

 

「桃太郎」と同じくらいメルヘンなものと捉えてもらって構わない。

 

当時は堤防付近の草むらや、何故か橋の下にそれらは捨てられていることが多かった。

 

恐らく俺と同じ冒険に出た同志たちのエロ本ベースキャンプだった筈だ。

 

大抵は雨で濡れ、乾いたことによりページは引っ付きまくり。

 

時にはナメクジがついていたが、俺はそいつらをものともせずにそのまま持って帰った。

 

ガンガンいこうぜ!」

 

そんな作戦を選んでいたのだろう。

 

山へ芝刈りに行った爺さん、川に洗濯に行ったばあさんもさぞビックリすることだろう。

 

時には捨てられた直後のような綺麗な本も採取できていた。

 

俺はそれらを勉強机の一番下に入れ、日々コレクションしていった。

 

 

そうして少年は私欲を満たしていた...

 

しかし

 

これには大きな問題があったのである。

 

それは

 

"エロ本といえどもジャンルがある! "

 

ということ。

 

ファミレスのサラダバーで人気のメニューはすぐに無くなるように

 

捨てられたエロ本からは王道のものが同志たちの手によって取られていくのだ!

(ここは推測でしかないが)

 

とにかく、まーアタリの少ないこと!

 

ふんどしのみを身にまとう熟女の特集の本を見つけた時は逆にテンションが上がっていたのを覚えている...

 

出版した人

買って捨てた人

持って帰った俺

 

全員何かが狂っている。

 

この本はサラダバーでいうところの「かんぴょう」といったところだろうか。

 

そもそも「かんぴょう」なんてコーナーあるのか??

 

この好きなジャンルが選べないという制限のもとで、俺はそれこそが醍醐味だと信じてやまなかった。

 

しかし

 

革命は起こったのである...

 

"家の隣の会社付近で無線LAN(パスワード無し)が飛んでいる! "

 

当時ゲームしかやっていなかった俺は、PSPが相棒だった。

 

そのマシンは無線LANによってネットをすることができるのだ!

 

家でたまたま入った電波を頼りに、PSP片手に電波が強い方を求めて家の中をさまよった。

 

100%が一番スムーズに

ネットにつなげる電波の状態。

 

そして家の中から

 

ついに57%ほどの場所をついに確保することに成功した!

 

それは2階の廊下の窓からPSPを持った手を伸ばした体勢でのみ成立した。

 

上記の模様を図にしてみた。(図1)

 

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(図1)

 

因みに立ってると会社側の2階の社員らに見つかってしまうので、俺はかがんでいた。(図2)

 

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(図2)

 

はたから見れば、ただPSPを持った手が出ている状態。

 

実にシュールである笑

 

ここでは

 

「いのちをだいじに」

 

という作戦をとっていたという訳だ。

 

自分の身を(社員の目から)守りつつ、見たいジャンルのエロ画像を収穫していく俺。

 

ジャンルの一期一会理論は崩壊していった。

 

そして皆さんが予想できる通り、動画にも手を出した。

 

だが動画は重たすぎて、1分ほどの動画をダウンロードするのに7分ほどかかるため、断念してしまった。

 

何はともあれ、俺の歴史にダウンロード革命が起きたことに変わりはない!

 

画像なら1枚30秒ほどでダウンロードできたのだから! (おせーよ笑)

 

"俺の

 

PSPによる

 

俺のための

 

エロ画像保存"

 

これにより" エロ " の保管場所は勉強机からPSPに変わっていった。

 

手を伸ばさないと、電波は17%ほど。

 

また夜11時頃が一番電波が入る時間帯。

(その時間に他の者が無線LANを使うことはなかったのだろう)

 

こうして最大で70%まで電波を確保できるようになっていった...

 

試行錯誤を繰り返して進歩する様は隣の会社のサラリーマンたちと何ら変わりなかっただろう。

 

この革命が起こったのが中2の秋口...

 

まさにこの時期である。

 

俺は肌寒くなる度に、まずこの記憶が思い起こされる。

 

一つの目的に向かってひたむきに努力する、純粋なあの頃の少年を思い出す訳だ!

 

一方現在スマホにより簡単にそれらは手に入ってしまう...

 

努力的なプロセスが損なわれているではないか!

 

これは感傷的にならざるを得ない。

 

おわり